ハーモニカはしばらく使用していると音程がずれてきます。演奏会でも音程が狂ったまま吹いている人をたまに見かけますが、これでは興ざめです。
長年の経験者でもチューニングが不得手な人がいますが、測定器を併用しながら僅かな狂いにも敏感に反応できるようにしたいものです。
 チューニング作業は理屈より慣れです。ハーモニカ演奏には絶対に欠かせない作業ですが、慣れれば日常茶飯事のこととしてその作業は全く苦にならなくなります。
 経験によればリードの削り作業で音程を2度半程度まで修正できます。

4.チューニングの手順
     上下のリードがどの程度音程がずれているか自分の耳もしくは専用のチューナーで確認します。
     上下のリードは1〜2ヘルツ、メーカーでずらせて調律しているのでそれ以上の差がある場合
     リードを専用のヤスリで削る。 
      チューナーで確認する場合は、リード全体の傾向をまず把握することが大切。

5.フレームの清掃
  
木製フレームの場合にはフレームのみ分解して水洗いすることはできません。 
  プラスティックフレームであればプレートと分離して歯ブラシを使用して水洗いします。
   水道で水を流しながら歯ブラシでごしごし洗います。
  水洗い後は新品同様に綺麗になります。
 
  メンテナンスのことを考えると木製よりプラスティックの方が取り扱いは断然有利です。
 

1.上下の音を1穴ずつ吹いてピッチのずれを確認する。
  慣れれば耳で確認できますが、はじめは専用のチューナーの使用をお勧めします。
   

2.専用修理工具を準備する。
   ・ ドライバー(+-)
   ・ ヤスリ 大小
   ・ ヘラ

3.分解する。
  ハーモニカの種類によりますが最大5点に分解できます。
  
プレートがネジ止めでないものはプレートははずすことはできません。
  その場合はフレームと一体化した状態のまま、以下の作業をします。

リードの先端部にヘラを挿入してヤスリで先端部をゆっくり削る
ヤスリの方向は必ずリードの先端方向へ。

リード先端部と側面にバリが発生しリードとプレートが接触することがあります。
バリ取りはリードの下へヘラを挿入し先端と両側面を軽くヤスリで削ります。

削り過ぎると音が高くなりすぎて今度は下げる作業が必要になりますので、少しずつヤスリをかけます
少し削ってはピッチを耳又はチューナーでチェックします。
 バリ取りにより、音が高くなりますので、要注意です。
音程の確認はプレートをフレームに仮止めした状態(ネジ止め不要)で行います。

2)音程を低くする場合
   

リードの先端部の下にヘラを入れてリードを保持します。
リードの根元を少しずつヤスリで削りピッチを下げます。

ヤスリの力は軽く削ります。力を入れ過ぎるとリードが変形するので要注意。

慣れない間は少しずつヤスリ掛けします。削りすぎた場合は逆に音程を上げる
作業が必要になりますので要注意です。

音程の確認はプレートをフレームに仮止めした状態で行います。

カバー 2個

プレート2個

フレーム1個

チューナー

先端バリ取り

側面バリ取り

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